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カリキュラム - 学部・学科|石川県立大学

石川県立大学 > 学部・学科 > 生産科学科 > カリキュラム

生産科学科

カリキュラム

専門科目(固有)

生産科学英語(必修)

大学における専門分野の勉強や卒業研究では、まだ教科書に記載されていない、最新の知見を学ぶ事が必要
となる。最新の知見は最新の文献を読むことで得られるが、重要な文献は英語で書かれている。したがって、大学では英語で文献を読む訓練が必須となる。この演習では、英語で書かれた論文や教科書を用いて生物学の基礎的分野を学ぶ事を通じ、英語文献に対する対応力を習得することを目的とする。英語で書かれた科学文献を読む際に最も重要な事は、内容を正確に読み取り、自分が知らない事を理解できるようになる事である。そこで、科学英語特有の単語や表現方法を学習するとともに、英文法を正確に理解し、読み取る訓練を行う。

植物育種学

育種の基礎となる高等植物の生活環・遺伝学や生物統計学については、他の講義科目によって一定の知識を有するものとし、実際の育種において選抜の対象となる基本集団の育成方法と選抜の理論・選抜方法について説明する。

植物遺伝学

植物における、性と生殖、遺伝の仕組み、染色体構造および遺伝子操作等に関する理解を深める。

植物生理学Ⅱ

近年の生化学・分子生物学の発展により、多くの植物生理現象に対する分子レベルの知見が急速に蓄積している。本講義では、植物生理現象をできる限り“分子の言葉“で理解することを目標にしている。

植物細胞工学

植物細胞工学とは組織培養、細胞融合、遺伝子組換え等のいわゆる植物バイオテクノロジーを利用して、植物の育種、繁殖、有用物質生産等に役立つような技術開発を行うと共に、関連する重要な現象を遺伝学的、植物生理学的な面から解析していく研究分野である。本講義では、植物組織培養技術を中心に、その基礎知識とその利用について述べる。

植物保護学

植物を害虫から守るにはどうすべきだろうか。害虫の防除法に用いられている農薬の種類とそれらの作用機作、農薬の安全性、薬剤耐性の問題をとりあげ、農薬に代わる耕種的防除、機械的物理的防除、生物的防除などについて講義する。

植物病理学

植物病害の原因である糸状菌病・細菌病・ファイトプラズマ病・ウイルス病・ウイロイド病・線虫病・生理病について、それらの分類・発病機構・伝染経路などの基本的な知識を講義する。また、そのような植物病原微生物の病原性と、それらに対する植物の抵抗性について講義し、病原体の宿主感染戦略と植物の免疫システムの進化(共進化)について議論する。

応用昆虫学

昆虫は他の分類群の生物に比べて種数が非常に多く、バイオマスが大きい生物である。同時に、生活圏が人と重なっていることから、人の生活や生産活動に深い関わりをもってきた。好ましくない関わりとしては、農業や食品産業において起こる作物や生産物の加害がある。安定した食料生産を目指すためには、農業害虫や貯蔵食品害虫の管理が不可欠である。また、健康的な生活環境を脅かす衛生害虫や家屋害虫の防除も必要である。一方で、好ましい関わりとして、古くは食料や薬としての利用、近年では生物的防除やバイオミメティクスなどによる利用がある。本科目では、昆虫の様々な特性を知り、これまでとこれからの昆虫と人との関わりを考える。

植物生産学

資源植物・作物の生長と生産を規定する重要な生理・生態学的過程を概説する。太陽エネルギー変換系として作物群落を捉え直し、その生産効率と上記の生理・生態学的過程との関係を論じる。

植物形態・機能学

植物の基本的な成立ちを理解することを目的に、植物の主要な器官である茎、根、葉、花、果実における、細胞、組織、器官の形態的特徴を解説し、それらの果たす物理的・生理学的役割について解説する。

食用作物学

イネ、ムギ類、トウモロコシ等の穀類、マメ類およびイモ類という主要食用作物の生産状況、来歴および分類を解説し、各作物の収量成立や品質にかかわる形態および生理・生態学的特性を概説する。さらに収量や品質の向上にかかわる栽培技術や育種の成果と今後の課題について紹介する。

産業資源作物学

繊維料、嗜好料、糖料、油料作物など地域の特産品や工業原料となる作物の特性を概説するとともに、各分類からワタ、イグサ、チャ、コーヒー、タバコ、サトウキビ、ナタネ、アブラヤシなどの代表的作物を取り上げて、来歴、生産状況、生理・生態的特徴、栽培法などを各論的に紹介する。また、イネ科やマメ科牧草などの飼料作物、ファイトレメディエーションを目的とした環境修復作物、石油代替資源として注目されているエネルギー作物について、生理・生態学的および栽培利用上の特徴を総論的に論ずる。

蔬菜園芸学

果菜類、葉茎菜、根菜類の主要野菜について、形態、生理・生態的特性、採種を中心に解説する。

果樹園芸学

果実生産に関わる基礎的知識の習得を目的とし、永年性の木本植物である果樹の生理・生態的特長を述べ、育種や繁殖法、栽培管理、開花から成熟までの果実発達などについて概説する。また最新の知見を織りまぜて講述し、果樹園芸の現状について理解を深めることを目標とする。

花卉学

花卉園芸の特徴および日本における花卉生産の現状を習得するとともに、キク、バラ、ユリなどの主要作目の来歴、花や繁殖器官などの形態的特徴、花芽分化や休眠などの生理・生態的特性、栽培管理技術を学ぶことにより、花卉園芸の基礎知識と、生理生態反応及び生育特性と栽培管理法との関係を理解する。

畜産学概論

家畜の起源、わが国での畜産の発達、畜産と環境との関わりを理解するとともに、家畜生産・利用に必要な栄養・飼料、飼養管理、繁殖・育種、衛生、畜産物利用の基礎を学ぶ。また畜産経営と畜産物の流通、家畜飼養の概要を学び、畜産についての幅広い知識を身につける。

動物繁殖学

哺乳類は生殖という生物が有するもっとも根元的な機能によって個体数を増やしている。本講義では、哺乳動物における生殖細胞の発生、受精、着床、妊娠、分娩、および泌乳、などの基礎的分野、家畜の繁殖障害、ウシなどの改良増殖や希少動物の救済に深く関わる人工授精、体外受精、胚移植などの応用分野について、理解を深めることを目的する。

動物生体機構学

動物が生きていくことの原理を理解するためには、解剖学と生理学の両方の知識が必要である。本講義は、家畜を中心に生体各部位の構造とその機能について理解することを目的とする。

動物育種学

動物の遺伝の基礎から育種の実際までを講述するとともに、DNA情報に基づく最新の選抜法について概説し、資源動物の生産における遺伝的改良の意義と重要性を理解させる。また、希少野生動物の保全における遺伝育種学の役割についても述べる。

動物栄養学

動物栄養学の基礎である栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、水)の栄養学的な性質及び栄養素の消化、吸収、体内代謝について生化学・分子生物学的に理解する。また、栄養素エネルギーの動物体内での代謝、利用、飼料の種類および反芻動物栄養の特徴を学ぶ。

動物管理学

近年、畜産動物においてもアニマルウェルフェアの観点から飼養環境の質的向上が求められ、家畜のストレスを最小にすることが求められている。飼育環境の質的向上を考えながら家畜の生産効率を高めるためには、様々な環境の中で家畜の生理、生態、行動をよく理解することが重要である。本講義では、家畜の環境管理、家畜の行動管理について論述し、家畜の一般管理技術についても述べる。

生産システム学

農産物の生産に利用される機械・装置および施設の構造や性能、その運用に関する基礎知識を習得する。

生物計測工学

植物個体や群落の形状や物性、栽培環境を計測し、そのデータから栽培管理に必要な情報を取得するための基礎知識を習得する。

農業経営学

農業経営について理論と実践の両面からアプローチする。現在の農業経営をめぐる現状とそれに対する経営行動等について基礎的な知識を習得するとともに、わが国の農業経営問題についての理解を深める。

食料経済学

今日の「食」を理解するためには、「川上」の農漁業から「川中」の加工・流通業者、「川下」の小売や最終需要者、さらにそれに影響を与える諸制度、行政措置、あるには各種の技術革新などを含めて、その全体を1 つのシステムとして捉え分析することが求められている。講義においては、食と食料の問題を経済学・商業学・経営学の視点から統合化しながら体系的に解説する。

生物資源経済学

資源経済学がミクロ経済学の応用分野であることをふまえて、生物資源の利用について、経済学の観点から考察することを目的とする。ミクロ経済学の重要な目的は資源の効率的配分にあるが、それが目的となるのは資源が有限だからである。特に自然との結びつきの強い生物資源の場合は、有限であることが原因となって、当事者間で利害が対立することも珍しくない。例えば、地球温暖化は生物資源の保全にとって脅威であり、温暖化防止が世界全体のためになることは自明であっても、自国の利益を優先する国同士の利害対立によって、現実には合意に時間を要している。この講義では、生物資源の特徴を前提として、技術的には解決可能な問題であっても、当事者間の利害対立が問題の解決を困難にしている現実と、その改善方策について検討する。

農業政策学

国境措置や国内政策と日本の食料自給率との関係など、食料としての農産物を取り巻く現状や問題点、政策効果などについて理解することを目的とする。

実験・実習等

植物遺伝子工学実験

アグロバクテリウム(Agrobacterium tumefaciens)を用いてアントシアニンの合成を促進する遺伝子をタバコに形質転換し、導入遺伝子の解析を行う。この過程で組織培養およびDNAの取り扱いに関する基礎的な実験手法を学ぶ。さらにプロトプラストの調製と融合、押しつぶし法による染色体観察、Ploidy Analyzerの操作を体得する。

生産科学基礎実験

植物の糸状菌病、細菌病、ウイルス病などの光学顕微鏡および電子顕微鏡観察、PCRなどによる病原菌の検出、植物病原糸状菌および細菌の分離・培養、病原菌の接種による病原性の確認、植物病原菌の感染に対する植物の抵抗性発現の細胞生理学的解析、病害虫防除に利用される植物内生菌(エンドファイト)の検出など、分子生物学的手法を含む植物病理学の基礎的な実験方法を習得する。また、昆虫のサンプリング方法、昆虫の光学顕微鏡および実体顕微鏡観察、種同定など、昆虫学の基礎的な調査・実験方法を習得する。

植物生産学実験

植物の栽培、形態の観察、生長・生理状態の測定、植物体の化学分析および生理・生化学的解析、作物収量調査、食味官能試験など、植物生産学の研究に必要な基本的実験技術と方法論を習得する。

植物生産学基礎実験

園芸植物を対象に、特徴的な場面をとりあげてその形態的、生理生態的特性を理解するために基礎的な実験手法を習得するとともに実証的な研究に発展させる基礎を養成する。

動物生産学実験

反芻動物用飼料の価値・品質評価のための分析法、動物の生殖器官の顕微鏡観察法、体外受精の基本的な方法、動物のストレス評価方法を習得する。

生物生産工学実験

機械工学や電子工学の基本的な実験をとおして機械・装置の基礎となる原理の理解を深める。
実験・計測およびデータ処理にコンピュータを利用する基本的な手法を修得する。

学外農業関連実習

将来、国内外において実践的な農業や関連部門に関わりたいと希望する学生に、基礎的な知識と現実的な技術を学外の先進農家や農業関連企業、試験場、動物園等において体験的に学ばせ、科学的分析と判断力および現場感覚を備えさせることを目指す。

植物環境生理学

光強度、光波長、日長(明暗サイクル)、温度、湿度、二酸化炭素濃度などの環境条件に対する作物の様々な形態的・生理的反応を概説し、養液栽培の主要方式の特性や病害虫防除などについて論じる。

植物環境制御学

植物の生育環境を制御することにより、どのようにして生産の安定や作期の拡大、生産物の品質向上や高付加価値化がなされてきたかを理解し、新しい農業のあり方を考えていく基礎を身につける。

植物環境制御学実践Ⅰ

温室や植物工場での環境制御と植物栽培に必要な技術について、本学内の栽培施設において実際にトマトやイチゴ、葉菜類を栽培しながら実験を行い、春~夏季での栽培施設の管理と環境制御、養液栽培に関する知識と技能を習得する。

植物環境制御学実践Ⅱ

温室や植物工場での環境制御と植物栽培に必要な技術について、本学内の栽培施設において実験および実習を行い、秋~冬季での温室や、人工気象室内での栽培管理と環境制御、養液栽培に関する知識と技能を習得する。

ゲノム分析実習

ゲノム分析に関連するバイオテクノロジーの各種実験技術について、原理を学びながら修得する。これを受講することにより、先端バイオテクノロジーの実際についての知識と技術を修得することを目的とする。

環境ゲノム学

現在進行形で進歩し続ける環境ゲノム研究領域を理解できる能力を身につけることを目的とする。そのために、どのようにゲノムを研究するかという基礎を理解した上で、ゲノム編集技術、次世代シーケンス(NGS)技術、ならびにNGS技術を用いたメタゲノム解析やRNA-seq解析など最新の技術、そしてこれらの技術で何が分かるか、何ができるか、何が課題かといった問題も理解する。環境DNA、メタゲノム、個々の微生物、ヒト、ならびに植物のゲノムを主な対象とする。ゲノム分析実習や遺伝子機能解析学などとも連携し、知識の深い理解と定着を図る。

人間環境学

「人間環境学」とは、「人間環境」の探求のなかで学問の諸分野を相互に連関させ、総合していくことを通じて、個別領域へと分裂している学問、その中でも特に個別領域へと分裂している科学(science)を有機的に再統合する新しい学の理念である。受講者自らが主体的に、科学、特に生命科学や環境科学を相互に連関させ、統合していくことを目指して、自らが、総合的・統合的にリーズナブルな論理思考を行える能力と習慣を得ることを目的とする。

バイオ医薬・産業学

バイオテクノロジーは現代社会の様々な産業と密接に関係している。とりわけ、医薬品関連業界(健康機能性物質の関連業界を含む)ではバイオテクノロジーを駆使した技術開発が盛んに行われている。本講義では、バイオテクノロジーと産業との関わりを、各分野におけるプロフェッショナルの講師が分担して解説する。また、バイオ医薬品関連産業の基礎として免疫生物学を講義する。さらに、外部講師の講義を通して、バイオ製品を扱う臨床現場や開発現場などの実情に触れる。これを受講することにより、産業分野におけるバイオテクノロジーの応用についての知識と思考力を修得することを目的とする。

遺伝子機能解析学

遺伝子には調節(制御)遺伝子や構造遺伝子などの種類があるが、塩基配列が明らかでも機能が明らかでない遺伝子は数多く存在している。まさに、遺伝子の機能を解析し解明することは、バイオテクノロジーのみならず生物学全般にとってきわめて重要な研究課題である。本講義では、遺伝子の機能を解析するための様々な手法や考え方を、各分野のプロフェッショナルのバイオ研究者である資源研の教員が分担して解説する。これを受講することにより、遺伝子の機能解析の理論と実際に関する知識と考え方を修得することを目的とする。

食の6次産業化プロデューサー集中授業

生産科学科6次産業化コースの学生が食品加工、衛生管理、食に関する法規、マーケティングなど食品開発に必要な知識と技術を習得することを目的とする。

生産科学演習(必修)

卒業研究に必要な知識や技術を修得するために、卒業研究の指導教員から演習形式で指導を受ける。

卒業研究(必修)

専門科目(共通科目)

生物資源環境学概論(必修)

人と自然との共生・共存を図るためには、バイオテクノロジーなどの先端技術を活用した、生物生産、食品の加工と利用及び、生物が持つ自然環境保全機能を活用した環境の保全と整備などについての研究が必要であることを理解し、これらの分野への関心を高めるとともに、専門科目履修への予備知識を与えることを狙いとする。

石川の自然と農林水産業

石川県の農林水産業各分野の現状と将来について、自然、歴史、気候的特徴などと関連させて概説し、いかに農林水産業が地域の特徴に根ざしたものであるかを紹介する。生物資源環境学の学問分野がそれぞれの地域から出発し、グローバルに展開してゆくものであることを理解するケーススタデイとして位置づけ、本学で学ぶことの動機付けとする。

生物統計学

実験・調査の計画・データの採取・要約・解析と、日常の研究などの順序にそって、基礎的な統計的手法とその適用限界について説明する。主に正規変数について講義する。

応用気象学

(食品科学科を除く)
あらゆる生産活動や日常生活は、多かれ少なかれ現場の気象条件に左右されている。本科目では、気象学の入門編として地球大気に関する基本的な知識を概説した後、応用編として気象に関する知識や気象情報を有効に活用するための手法や考え方を講義する。

環境倫理学

環境問題の目標や理念、課題について理解し、現在の地球環境問題を環境倫理の視点で解説する。自然保護や生態系の保全の意義を考えつつ、我々が今後環境問題に個人レベルで、あるいは社会レベルでどのように対処すればよいのかという点について考える。

栽培学概論

世界規模での地球温暖化や環境汚染により、農作物の生産を取り巻く状況は、様々な課題を抱えている。そこで、科学的知見に基づき農業が環境負荷に及ぼす影響を考察し、環境保全を推進のための様々な栽培技術や実践普及・啓蒙例を学ぶことによって、新たな農作物の生産や政策提言につながる学習をする。

廃棄物・資源循環論

わが国の廃棄物処理について、現状を踏まえつつ廃棄物の管理体系、廃棄物の発生量と組成、収集・運搬、破砕、焼却処理、埋立処分の各プロセスを解説する。さらに、持続可能な社会の構築に向けた資源リサイクルについて、その概念と具体法案について説明する。

遺伝学概論

遺伝子の本体と働きなどの生命科学の基礎知識は自然科学の基盤としてだけでなく、今日では人文科学や社会科学など全ての学問分野、さらには私たちの生活とも深い関わりを持っている。そこで本講義では、植物細胞工学、植物遺伝学、植物栄養学等、様々な専門科目の基礎となる遺伝学一般について、生命科学の基礎知識から理解することを学習目標とする。

植物生理学Ⅰ

最新の知見をおりまぜ植物の持つ特有の機能を細胞学・生化学・分子生物学的に概説することにより、植物についての理解と興味を深めることを目的とする。

生態学概論

地球環境問題の理解には、生態学な知識が不可欠である。本講義では、生態学の基礎概念を解説し、生物と環境、進化、生物間相互作用、生物群集、生物多様性など、生態学的な考え方の理解を目指す。また、教科書の内容だけではなく、それぞれのトピックスに関連した最新の研究成果なども紹介する。

微生物学概論

微生物は広く自然界に棲息し、その生命活動は、地球環境の維持や農業生産に大きく寄与している。また、人の健康や病気にも大きく関わり、食品生産や工業生産の上でも、重要な役割を果たしている。また、微生物は分子生物学及びその応用技術であるバイオテクノロジーの発展に欠かせない研究材料でもある。本講義では、微生物の生物学的な全体像を、分子レベルの解析結果から概観し、それとともに、人の生活と密接に関連する微生物について、個々の例を挙げて概説する。さらに、実用化された物質生産の例や研究開発に関するホットな話題にも触れながら、微生物を用いた研究の面白さについて伝えたい。

生物工学概論

(環境科学科を除く)
食品製造・加工、医薬品製造、化成品の原料生産、環境保全などの生物工学の適用分野について概観し、生物生産に関連した生物工学の基礎、および生産プロセス構築のための考え方について学ぶ。プロセスは、その上流にあり生細胞、酵素、固定化酵素などの生体触媒を用いる物質変換工程と、下流にあり生産物の分離・精製などを行う単位操作よりなっており、それらについて基礎と設計方法の理解を深める。

分子生物学概論

分子生物学は、生物の特性である生命活動の普遍性と多様性を分子レベルで説明しようとする学問であり、先端(モダン)バイオテクノロジーを支える学問領域でもある。本講義により、分子生物学の基本的な専門的知識を習得していく。さらに、分子生物学が生まれた歴史的背景、分子生物学に基礎をおいた生物の分類、生命を取り巻く環境、及び生物の多様化の原因である進化について概説する。最後に、先端バイオテクノロジー研究の実例を紹介する。受講者は、この講義を履修することによって、生物を分子生物学的に説明しようとする経験をすることになり、また、バイオテクノロジーが新たな産業化への可能性を持つことを実感できるようになります。

生化学概論

農学系を学ぶ大学生にとって、生化学は必須の学問分野であり、生物の成り立ちを分子レベルで学ぶとともに、エネルギー代謝の多様性を理解し身につけることは、これから専門科目を学ぶ上での基礎知識となる。また、生化学は、医薬のみならず歯磨き粉などの日用品、発酵食品、様々な農作物生産等にも応用されている身近な学問でもある。以上のことから、本講義では、様々な生体物質の性質を学ぶとともに、原核生物から真核生物まで、生物が共通に持つエネルギー獲得のシステム、さらには真核生物特有の代謝系を理解することを目標とする。

農場実習A(選択必修)

安全で高品質な農畜産物を効率的に生産するための、生産管理と産業動物の飼育管理を作業体験学習する。

農場実習B(選択必修)

(環境科学科を除く)
安全で高品質な農畜産物を効率的に生産するための、生産管理と産業動物の飼育管理を作業体験学習する。

分子生物学実習

あらゆる生命現象は遺伝子のコントロールを受けている。その生態も、遺伝子の働きに大きく影響される。また、遺伝子の本体であるDNA の塩基配列は個体ごとに異なり、塩基配列そのものが、精度の高い個体識別マーカーとして利用されている。学問においてのみならず、産業においても、農林水産、食品、医療、製薬、環境分野をはじめとして、非常に多くの分野で、遺伝子やDNAの分析が行われている。この実習では、一般的な遺伝子研究方法にのっとり、遺伝子やDNAの研究において最初に必要となる様々な技術を、その原理と共に学ぶ。それを通じ、遺伝子やDNAの研究の一般的な流れを理解するとともに、分子生物学研究に必要な基本的な知識ならびに実験技術を身につけることがこの実習の最も重要な目的である。また、直接目で見ることができない現象をイメージすることや、実験結果から間接的にその状態を理解する訓練を通じて身につく、見えないものの状態を理解する能力は、仕事や日常生活の様々な場面で活かすことができ、こうした能力を育てることも、この実習の目的である。

地域食農フィールド演習

過疎化や高齢化の進展、耕作放棄の増大等を抱える農林漁村の実態を体験させ、過疎地域の農業・農村が直面する様々な課題についての意識づけを図るとともに、学生自らが過疎地域の活性化策を立案できるようにする。

生物資源環境学社会生活論(必修)

いよいよ高校生活とは異なる学習や日常生活など、大学での新しい生活が始まります。そして4年後、社会人として就職、あるいは大学院進学を目指す諸君には、専門的な知識や技術の習得だけでなく、課題発見・解決能力やコミュニケーション能力、あるいは協調性などいわゆる「社会人」として備えるべき力の修得が求められています。この授業では、大学での生活に必要な基礎的事項を学ぶとともに、上級生や社会で活躍する方々の話を聞くことによって、将来の進路を考える第一歩とします。

土壌環境学

(食品科学科を除く)
土壌は地球を構成するサブシステム(構成要素)として一翼を担っており、大気圏や水圏など他のサブシステムと強く相互作用することで地球の恒常性に大きく貢献し、さらに、我々の食糧生産の基盤としても機能している。本講義では土壌を構成する無機物(一次鉱物、二次鉱物)、有機物、生物(動物、微生物)の種類や機能など土壌学に関する知識を修得した後、植物の必須元素が土壌中で保持され植物に持続的に供給さ れるメカニズムや土壌劣化の対策・修復技術について理解を深め、土壌について幅広く考える機会を設けることを目的とする。


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